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美容医療機器の市場動向2026|国内相場と海外需要から読む
2026年の美容医療機器中古市場の動向。値上がり機種・値下がり機種、ドバイ・中東を中心とした海外需要の影響、新モデル発表の影響まで、売却・購入判断に直結する情報を整理。
2026年に入り、美容医療機器の中古市場は 国内需給に加えて海外需要が無視できない要因 となる新たなフェーズに入っている。本記事では、2026年時点の市場動向を、値上がり機種・値下がり機種・海外需要・新モデル発表の4軸で整理する。売却・購入の判断材料として参照してほしい。
なお、本稿のレンジは複数案件の取引情報・問合せ動向に基づくが、個別案件の相場は状態・付属品・タイミングで大きく変動する。最終的な相場感は機種別記事と直近の取引事例で確認することを推奨する。
2026年の値上がり傾向の機種
ジェントルマックスプロ/プラス
国内の脱毛機需要は依然として強く、海外需要の流入も加わって相場が堅調に推移している。直近2年以内のメーカー点検記録がある個体は、特に上値が伸びる傾向。
PicoWay
ピコレーザー市場全体が成熟する中で、PicoWay は安定的な引き合いを維持。海外バイヤーからの問合せも多く、相場は底堅い。
ウルセラ
HIFU の代名詞的存在で、海外需要が特に強い機種。トランスデューサーの残ショット数がある個体は、相場の上限に近い価格で動く。
ポテンツァ
マイクロニードルRF市場の中心機種で、国内需要が強い。チップ可用性が確保された個体は上値圏で取引される。
クールスカルプティングELITE
サイクルカード残数と所有権移転がクリアな個体は、需要に対して供給が薄く、相場は強含み。
2026年の値下がり傾向・据え置きの機種
ジェントルレーズプロ(旧世代)
ジェントルマックスプロへの移行が進み、旧世代の中古相場は緩やかに低下傾向。保守受入年限に近づいている個体は、価格よりも「あと何年運用できるか」が論点となる。
Vbeam Perfecta(旧世代)
Vbeam Prima への移行が進む中、Perfecta の相場は徐々に下がっている。色素治療メニューに必要な機能は十分に備わっているため、コストパフォーマンス重視のクリニックには引き続き選択肢。
M22(旧世代)
StellarM22 への移行が進み、M22 の中古相場は値下がり傾向。ただしIPL機としての性能は十分で、開業直後のクリニックには合理的な選択肢。
蓄熱式脱毛機の一部世代
メーカーの新世代投入により、旧世代の蓄熱式脱毛機は相場が下がっている。
海外需要が国内相場に与える影響
2026年で特に顕著なトレンドが、ドバイ・中東圏を中心とした海外需要の流入である。
円安局面の継続、UAEの医療観光ハブ化、富裕層人口の増加、認証制度の柔軟性などが背景にあり、日本製の中古美容医療機器に対する海外バイヤーの引き合いが増えている。
海外需要は主に「国際的に通用するブランド機種」(Candela、Cynosure、Allergan、BTL、Alma等の主要メーカー機)に集中しており、これらの相場を底上げする力学が働いている。
一方で、日本固有のメーカー機種や、海外で薬事承認を取得していない機種は、国内需給で価格が決まる傾向は変わらない。
詳細:[ドバイ・中東で動く日本製の中古美容医療機器|2026年の市場動向と国内相場への影響](/blog/dubai-export-trends)
新モデル発表が中古相場に与える影響
メーカーの新モデル発表は、旧モデルの中古相場に明確な影響を与える。
新モデル発表の3〜6ヶ月前から、旧モデルを売却したいクリニックが増え始め、市場の供給が一時的に増加する。結果として、旧モデルの中古相場は発表前後で 5〜15%程度 下がる傾向がある。
売却を検討するなら、新モデル発表のタイミングを意識して 発表前に動く のが定石。一方、購入なら 発表後に動く ことで、旧モデルを相場より割安に取得できる可能性がある。
詳細:[ジェントルマックスプロの売却タイミング|新モデル発表前が狙い目?](/blog/sell-gmp-timing)
カテゴリ別の需給動向
脱毛機
需要は安定。ジェントルマックスプロ、メディオスター、ソプラノチタニウムの3機種が中心。
ピコレーザー
ピコシュアからピコウェイへの移行傾向が緩やかに進行。PicoWay の相場は底堅い。
HIFU
ウルセラ、ウルトラフォーマー MPT、ダブロゴールドが中心。海外需要の影響が比較的強いカテゴリ。
IPL
M22 から StellarM22 への移行、ルメッカの安定需要、フォトフェイシャル系の継続需要。
RF(高周波)
ポテンツァが市場の中心で、サーマクール FLX も継続需要。マイクロニードルRFカテゴリへの新規参入機もあり、市場は活発。
痩身・ボディ
クールスカルプティングELITE、エムスカルプトNEO が中心。海外需要の影響も観察される。
売却・購入の判断軸(2026年版)
売却の判断軸
- 自院での稼働率が低下しているか
- メーカー保守の受入年限まで余裕があるか
- 新モデル発表のタイミングは近いか
- 海外需要がある機種か
- 機器の付属品・点検記録は揃っているか
購入の判断軸
- 設置物件の電源・搬入経路は整っているか
- 保守継承・所有権移転の見通しが立つか
- 5年総コスト(機器+保守+消耗品+電源工事)で経営合理性があるか
- 患者需要のあるメニューに直結する機器か
- 新モデル発表で旧モデルの相場下落が見込まれるなら、待つ価値はあるか
まとめ
2026年の美容医療機器中古市場は、国内需給と海外需要が交差する複雑な相場形成期にある。値上がり機種を見極めて売却を決める、値下がり機種を冷静に判断して購入する――いずれにせよ、機種単体ではなく市場全体の動向を踏まえた判断が必要になっている。
クリニックマッチでは、市場動向の最新情報を取引事例と合わせて継続的に発信している。売却・購入の検討段階での相談も受け付けているので、相場感をつかみたい場合は気軽に問い合わせてほしい。
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